『生命を感じる川づくりを』

生命を感じる川づくりを

3月4日に行われた県議会の環境農政常任委員会で「生物多様性に配慮した川づくり」について質疑しました。

現在策定中の生物多様性計画(案)では、県土を6つのエリアに区分し、各地域の特性に応じた取組みを推進するとしています。「河川・湖沼及び沿岸エリア」を6つのエリアの1つとし、河川については魚類が生息しやすいように川底に変化をつけて瀬や淵を作り出したり、河川構造物の設置の際に自然石や木材を用いたり、コンクリート護岸を土で覆って緑化するなどの「多自然川づくり」に取り組むこととしています。また、河川には市町村が管理しているものもあり、こちらは市町村が河川管理者として、それぞれの考えで川づくりを進めていくことになります。

県では、生物多様性計画を策定した後、生物多様性に関する県と市町村との連絡会議を設置し、情報交換をしたり県や市町村の取組み事例を収集して公表したりする予定です。

平成27年第3回定例会で私は、柏尾川のアユの放流について質問しました。この話を聞いた地元住民の反応もよく、何とか実現できればおもしろいと思っておりますが、アユが柏尾川で育つには、底質の改善や魚道の設置などの課題もあります。

県と東京都、横浜市で昨年4月に境川水系河川整備計画を策定して、自然な川づくりに取り組むことになっていますので、境川・柏尾川にアユが住める環境整備のため、環境農政局の技術的支援を要望しました。

さらに会議を通じた県と市町村との積極的な関与は、生物多様性の事業に加え、活力ある水産業の基礎を作る取組みにもつながります。

アユは一例ですが、今まで以上に豊かな生命を感じる境川・柏尾川の将来像は、地域住民の夢でもあり、誇りです。ぜひよりよい環境整備を進めたいと思います。

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