高校も指定避難所にして県民を守れ

高校も指定避難所にして県民を守れ

先月の文教常任委員会では「県立高校も指定避難所にせよ」と訴えました。

熊本地震から丸一年が経過。発災当時、私は阿蘇市を中心に現場へ乗り込みました。
そこで最も印象に残ったのが「農業用ビニールハウス」が緊急避難所になっていたこと。指定避難所は、すべての被災者を収容しきれずに、多くの人々がビニールハウスや自家用車で寝起きしていたことです。

本県も、大規模災害時に指定避難所はパンクします。それは避難所の収容人数からも容易に察せられます。しかし現在、政令市内の県立高校の大半は避難所に指定されていないのです。

高校生の防災教育は進化

現在、県立高校では防災教育の一環として「DIG訓練(災害図上訓練)」を行っています。他所から高校に通って来る生徒たちが、地元の方々だけでは想像のつかない発想も含めた視点で、リスク管理を行うのです。生徒には「自立心=地域の担い手意識」も生まれます。私も取材しましたが、とても効果的で有意義な教育であると考えます。

地域と高校との相乗効果

県立高校は平成31年度中に全校の「コミュニティ・スクール化」を目指しています。多くの小中学校同様に「学校運営協議会制度」を高校にも導入。協議会で地域の皆様に協力を仰ぎ、地域との連携による開かれた学校づくりが目的です。

この地域連携と高校、そして高校生のDIG訓練を合わせると、とても大きな相乗効果が期待出来ます。

今後も現地現場主義を継続し、県民を守るための提言を続けて参ります。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL