「盛土造成地マップ」の精度向上を

「盛土造成地マップ」の精度向上を

9月6日北海道で発生した地震により被災された方々に対し、お見舞い申し上げると共に哀悼の意を捧げます。

北海道では様々な被害が起りましたが、札幌市内では内陸部に関わらず液状化現象が見られました。報道によると、大規模盛土による造成も、その要因ではないかと指摘されています。

東北と北海道を教訓に

県内にも大規模盛土造成地は多数存在します。そこで私は1年前の議会で、県の盛土造成地の確認状況や耐震化策などを取り上げました。

県は、現在の地形図と造成前の旧地形図を重ね合わせて調査し、県所管域の合計625箇所を抽出した大規模盛土造成地の2次元マップを作成、H26年度に公表しました。しかし私は、東日本大震災における仙台市内の盛土造成地の「盛土変動」による被害の多発を指摘。危険個所を把握する精度を高めるためには、盛土地形データとして「3次元化させた3Dマップ」にするよう提言しています。県は今後、危険度の高い地域から現地調査に入りますが、さらに今回の災害を契機に、現地でのボーリング調査と同時に「盛土の粒子と地下水脈・地下水位」から液状化傾向の調査を行うよう求めました。

大規模盛土造成地マップは、急傾斜地や水害に関するハザードマップよりも認知度が低いのは明らか。このマップの作成目的について県は、地震時に危険な箇所を示すものではないとしていますが、今回の北海道地震を見ても、甚大な被害は十分推測されます。

県民を守るため、今後もマップの精度と認知度を上げられるよう、県への働きかけを続けます。

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