『犬猫殺処分ゼロの継続を』

県動物保護センターに引き取られた犬と猫について、私が5年前、平成22年度県議会厚生常任委員会で、殺処分ゼロを目指すための「日本一動物に優しい自治体への改善案」を提言。本県の殺処分ゼロへの取り組みをスタートさせました。それから4年、ついに昨年度、犬と猫の殺処分ゼロが実現しました。犬は2年連続、猫は平成25年度398匹だった殺処分がなくなり、犬と猫が揃ってゼロとなったのは初めてです。

 当時私は「日本一、犬に優しい自治体」といわれた熊本市の動物愛護センターを単独視察。同市ではボランティア団体の活動が盛んで、地方紙等による情報提供が充実している状況を知りました。それを受け私が委員会で提言したのが、より一層マスコミ・地元メディアやボランティア団体の協力を仰ぎ、救済策を拡大し譲渡率と生存率を高めること。一方、殺処分に関わる県職員が感じている大きな苦痛も訴えました。

ボランティアの皆様の大きな負担

 今回の殺処分ゼロ達成の主な要因は、ボランティア団体の協力により収容動物の譲渡が進んだことでした。

 殺処分ゼロを達成しましたが、大切なのは継続です。ボランティアの皆様の大きな負担の上で成り立っていることを再認識し、今後もご協力をいただく施策を講じなければなりません。また、拝金主義的な一部のペットショップやブリーダーへの指導強化も必要です。

生かすための施設へ

 県は今年度、老朽化した動物保護センター(平塚市)の建替えに着手します。動物がより健全な状態で過ごせるようにし、里親探しにも役立てます。私は、これからも県民の皆さんや県当局との意見交換の場を拡大させ、継続してこの問題に取り組んで参ります。
150806

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