障害者も共に遊べる都市公園に

障害者も共に遊べる都市公園に

 県議会の決算特別委員会で私は、境川遊水地公園や保土ヶ谷公園など県内に27カ所ある「県立都市公園」の共生への取組について質問。県は既に多くの都市公園で通路等のスロープ化、車いすでも利用可能なトイレなどの設置を進めていますが、私からは厳しい財政状況の中にあっても、県が掲げる「ともに生きる社会かながわ憲章」を踏まえ、一層のバリアフリー化・ユニバーサルデザインの導入を要請しました。

利用者の意見を重視

 本県で遅れているのが、障害のある子もない子も一緒になって遊べる遊具の設置。東京都は誰もが使える複合遊具の整備を始め、国営昭和記念公園は僅かな力でも揺らせるブランコを設置しています。先進的な取り組みを行う東京都や国では、行政だけで考えるのではなく、計画段階から、関係団体に意見を聞いているのがポイントです。現在県は、各公園の特性を踏まえた、公園ごとの個別計画を作成中。利用者や福祉団体等の意見を聞きながら、施設の老朽化に伴う再整備の機会を捉え、誰もがより利用しやすい遊具の設置を検討しています。

 私のもとに「東京にはできて、なぜ神奈川には設置できないのか?」とのご意見が届いたのが、今回の質問のきっかけ。都市公園において、バリアフリーやユニバーサルデザインに資する遊具の設置は社会の重要な要請。あってしかるべきと考えます。今後は特に障害者団体等の利用者の声をしっかり聞いて、誰もが安全・安心に、そして、誰もが一緒になって遊べる都市公園へと再整備されるよう、引き続きフォローして参ります。