飲食店に安全と安心感の普及を

 これまでの様々な知見の中で「飛沫」が感染拡大の大きな要因であると分かってきました。人に直接飛ばすミサイルのような飛沫や、空間を漂うマイクロ飛沫、そして飲食時にテーブルに降り積もる飛沫を徹底的にコントロールすれば、一定のリスク管理は可能だと考えます。

理にかなうマスク会食


 飛沫対策として知事は、マスク会食=マスクを脱着しながらの会食をアピール。これは合理的ですが、堅苦しく少々面倒なイメージで、なかなか浸透しません。それよりも、「片手にハンカチ」の方が、馴染みやすいと感じます。そして、飲み物や料理を口にしていないときは、片手にハンカチ・ナフキン・タオル・おしぼりを口に当て、口を隠しながら、食事とおしゃべりを楽しむ習慣をつけてもらえれば何よりです。そこで、頑張っている飲食業界を盛り上げるため、『片手にハンカチ会食』というような、実行しやすいイメージのキーワードを普及させるよう、質問趣意書で知事に提言。

 時短要請は、飲食業界に大きなダメージです。しかし、時短が三密を促すような、矛盾も生じます。それは時間が早まった閉店間際や、要請に対応していない店舗の20時以降に、お客様が集中する傾向にあること。また、時短よりも客席密度を下げる方が、感染防御と事業経営には効果的との研究もあります。業態を問わない、一律の時間制限の限界を感じます。

 そこで、今後あり得る3回目の緊急事態宣言に備え、財政論も含めた、より合理的かつ効果的な「要請」にするための「検証の必要性」を、知事に訴えました。