若者の自粛の代償取り戻せ
政治屋(ポリティシャン)は次の選挙を考え、政治家(ステーツマン)は次の時代のことを考える」。これは、19世紀の米国の牧師や大統領の言葉だとされています。
高齢者優先から若者優先シフトへの転換について、地元・戸塚のシニア世代の方々に私からヒアリングしたところ、意外にも多くの賛同を得られました。政治家だろうとなかろうと、多くの方々は次の時代・次の世代のことを考えてくださっているのです。
犠牲を補う予算を
去る6月の議会で私は、「コロナ対策に巻き込まれた若者たちには、自粛期間の損失を挽回させるべく、今後のあらゆる施策について全県庁挙げて若者優先シフトを講じるべき」と主張し提言。それに対し知事は、「自粛要請は、若者たちの生活への影響が大きく、若者の時代だからこそ得られる貴重な体験や経験を犠牲にし、協力をしていただいている」との認識を示しました。
さらにこの秋の議会で私は、前述の知事の認識のもと、若者たちに「犠牲」を強いるのではなく、これからは全県庁的に若者優先シフトを意識し、そのことが実現出来る予算配分を検討すべき、と訴えました。知事の回答は「必要な事業にしっかりと予算を配分し、若者に対する支援に取り組む」とのこと。
若者でいられる時間は、あっという間に過ぎ去ってしまいます。それゆえに、手立てを講じるための悠長に構えている時間はありません。これまでも本県では、次世代の育成や若者をサポートする施策を展開していますが、今まで以上に「挽回」をテーマにした取り組みを求めました。