「神奈川県が犬の殺処分ゼロを達成」
平成22年度、北井が『日本一、動物に優しい自治体へ=犬や猫の殺処分ゼロを目指して』、をテーマに議会活動を行いました。
そして、その結果が平成25年度にあらわれました。
神奈川県動物愛護センター
神奈川県動物保護センター(平塚市)は、飼い主の事情で、飼えなくなった動物や、飼い主の判明しない動物を引き取るところ。そして、その動物たちを、新しい飼い主に譲渡したり処分を行っておりました。
主な対象は、犬と猫。
H21年度、同センターの実績は、
■収容頭数;◇犬=784頭 ◇猫=1,919頭。
◆譲 渡 数;◇犬=310頭◇猫=182頭。
◆殺処分数;◇犬=256頭 ◇猫=1,734頭。
以上、年々、殺処分数は減少してはいるものの、ショッキングな数字でした。
犬や猫はもとより、職員も苦痛
あらかじめ申し上げますが、このことで当時の県行政を責めたり、非難したりしないでください。なぜならば、県行政も現状の条件の中で、精一杯の業務をこなしています。
まして、殺処分を担当する獣医師も、県の職員。殺処分するためだけに獣医師になった訳ではありません。苦痛を感じながら、任務に当たっていただいておりました。
同時に、当時も多くのボランティアの方々のご尽力で、数多くの「譲渡」が実現していました。
そこで、「日本一、犬に優しい自治体」と評価されている、九州・熊本県の熊本市動物愛護センターを、平成22年11月24日に単独視察。
なぜ熊本は、このような結果を作り出せるようになったのか?その取り組みを踏まえ、質疑に立ちました。
以下、北井からの県へ行った提言です。
○里親探し推進策強化。
○今まで以上に、マスコミ・メディア、ボランティア団体からの協力を仰ぎ、救済策拡大。譲渡率と生存率を高める。
○神奈川県動物保護センターの生活環境向上。
○拝金主義のペットショップやブリーダーへの監視・指導体制の強化。悪質業者等に関する情報提供。
○「終生飼養(飼い始めたら、最後まで看取ること)」徹底の啓発。
○「迷子札100%運動」の実施。
○去勢・不妊対策推進の検討。
○県民と県当局との協議・意見交換の場の拡大。
ここから、各方面に展開し、現在の犬の殺処分ゼロを達成するに至りました。
しかし、まだ里親をあっせんする団体や協力者の皆さまへ頼りきりで、負担を大きく掛け過ぎている状況で推移しております。
今後は、「出口戦略」だけではなく、「入口戦略= 悪質なブリーダーやペット量販店対策」に力を入れていかなければなりません。
殺処分ゼロの継続を目指します。
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