医療保険制度を守るための「破壊的創造」を
医療保険制度を守るための「破壊的創造」を
私は、現在開会中の第3回定例会・厚生常任委員会で「医療費適正化計画とSDGs」について質疑を行いました。
同計画は、増え続ける医療費を抑えるため県が策定し、今年度から第三期がスタート。2023年度に約377億円の削減を図る方針です。しかしこの削減割合は、医療費全体のわずか1%強で、この数値が「削るだけ」の限界点。少子高齢化は加速し、この甘い計画では将来的に医療保険制度は維持できません。
一方の「SDGs」は、15年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標。貧困や経済成長など17の課題改善がテーマです。その1つに健康的な生活を確保する「保健」も含まれますが、医療保険制度を持続可能にするには「破壊的創造」が必要。
30年に医療給付費は全国で55兆7千億円と見込まれ、どこまで抑制できるかが鍵。しかし県は、制度設計は国の義務であるとし、県独自の持続可能な抑制額は積算しない考え。そこで私は、県自ら積算し、国に「持続不可能」を訴えるよう求めました。今までの秩序=システムの再構築以外に、道は無いのです。
神奈川県の意思を国に示せ
国は医療保険制度を維持するため「保険給付の適正化」や「負担能力に応じた公平な負担」などを検討。結局、負担額は増え、ツケは県民に廻るのです。知事は本県を「SDGs先進県」としてアピールしているのですから、何もかも国におまかせの他力本願ではなく、国に県の意思を猛烈にアピールするように訴えました。
私は神奈川県民の健康と財産を守るため、今後も働きかけを続けます。
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