アユが激増!柏尾川水系 魚道の効果

北井は横浜市環境創造局の「H30年度 業務研究・改善事例発表会」に出席。市が調査した柏尾川および上陸部の阿久和川と平戸永戸川で「アユの個体数が激増」(H30.9.25現在)、との報告を受けました。その要因は、H29年度にブリヂストン横浜工場横に設置された「魚道」の効果と推測されるとのこと。
これは、H27年の環境農政常任委員会で「戸塚の柏尾川を”アユ漁”が出来る都市河川にするために!」をテーマにした質疑内容を県政報告したところ、地元から「ならば魚道を設置せよ」とのご指摘を受け、県の河川課へ依頼し設置したもの。こんなにも早く魚道の効果が出て、私も嬉しく思いますが、まだまだアユ漁のハードルは高いです。

生育状況が課題

アユの個体数は増えているものの、アユの生育状況が悪いのです。H30年・秋の柏尾川水系の調査では10cm程度のアユが確認されていますが、他の多くの河川では18cm程度まで生育しています。その原因は、アユの餌となる「コケ」が付きやすい大きさの「ごろた石」が、この水系に少ないこと。しからば単純に、河床に石を敷けばいい、というものでもありません。河川整備は、従来の自然環境を維持する大原則があります。同時に、治水対策・水害防止の整備も必要です。やたらと川底をいじれないのです。
そこで県には、コケの付きやすい河床保護ブロックの選定など、生育力アップへの研究を進めるよう求めております。

戸塚で「鮎まつり」が開催出来るように!

北井が小学生だった40年ほど前までは、柏尾川も悪臭漂う大きなドブ川でした。それが、下水道普及率が80%を超えたころから水質が大きく改善されました。
その町を流れる川は、その町のシンボルの一つです。そもそも委員会質疑で「柏尾川でアユ漁を」、なんて扱ったのも、そのシンボルを環境改善のベンチマークにしたかったからです。ゆくゆくは戸塚区内の各河川で、地域ごとの「鮎フェス」が出来たら楽しそうだと考えます。

今後も、本流の境川や宇田川、そして舞岡川・名瀬川など区内河川の生物多様性向上等も目指します。また、皆様からのご意見もお待ち申し上げます。

関連リンク

2018年11月8日/魚道の効果、柏尾川水系のアユが激増

2018年2月22日/アユ漁の「夢」に向け、柏尾川に魚道が設置

2016年4月14日/『生命を感じる川づくりを』

2015年10月15日/アユの獲れる柏尾川にしたい

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