すべての「個性」を育む教育態勢へ
すべての「個性」を育む教育態勢へ
発達障害のある児童・生徒への教育支援を県議会で質疑しました。
昨年度から、本県の県立高校3校では、コミュニケーションに課題のある生徒が、少人数で安心して学習を進められるよう、「通級指導」を実施。また発達障害等の傾向がある児童・生徒へも、一部の小・中学校に「通級指導教室」を設置。こうした支援は、早期に対応させるに越したことはありません。
自閉症スペクトラムとは
そこで、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害などを含む「自閉症スペクトラム」について質問。今回は特に、障害の状態に至らない「非障害」の自閉症スペクトラムへの支援について聞きました。10人に1人が潜在的に抱えているともいわれ、臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースを最優先させるのが特徴。その個性を、長所として伸ばせるのか、弱点になってしまうのかは、思春期前の児童への支援が重要です。県教委は、子供達が充実感・達成感を得られる授業や学級活動の工夫に、教員が取り組むことが第一と答弁。私からは、あらゆる子供たちの個性を理解させるため、すべての教員に対し、自閉症スペクトラムに関する専門的な知識や支援方法の研修を充実させるべきと提言。県も同様の意向を示しました。
社会の変化と同時に、学校の役割も変わらざるを得ないと考えます。合理化が進んで窮屈になってしまった社会の中でも、すべての子供たちが活躍出来るように育む「機能」が学校には必要です。これからも「すべての子供達を守っていく」ための、態勢整備を訴えていきます。