若者優先シフトを講ぜよ

若者優先へ 県議 戸塚 北井
 現在50歳代半ばである私は、自粛に抵抗はありませんが、自分自身が若者だった時を思い出し、その当時であったらどんな思いで自粛に応じたであろうか、とか、自粛に応じなかったのでは、などと考えました。

 これまでのコロナ対策は若者たちには、とてもつらいものだと感じます。不完全燃焼状態の若者たちが気の毒です。とりわけ、卒業を控えた高校3年生や大学4年生などという節目の諸君には、特にそう思います。

 私の1年間分の自粛は、若者たちには5年間以上の自粛に相当するのでは、と感じます。若い時にしか出来ないことはたくさんあり、これからの時代を背負う若者たちには、是非とも様々な経験や挑戦を重ね続けて欲しいと考えます。

損失挽回の機会を

 そしてコロナ対策に巻き込まれた若者たちに対しては、この失われた時間を政策的に挽回させることが責務です。しかし現実は、多くの行動制限を強いられ、ワクチン接種も後回しです。そこで知事に文書質問で、喫緊の課題であるワクチン接種について、今後は若者優先シフトを積極的に講ずるよう促しました。

 われわれ中年世代以降は、多くの場面で若者たちに不利益を回していることや、今の若者たちのつらさを解っています。

 これまでの高齢者優先シフトに異論はありません。ただし、それと引き換えに若者たちに我慢を強いることは、社会全体における不利益が大き過ぎると考えます。よって知事には、若者たちの自粛期間の損失を挽回させるべく、今後のあらゆる施策について全県庁挙げて若者優先シフトを講じるよう提言しました。