ポジティブなウィズコロナを

 コロナ禍の3年間、ウイルスは幾度も変異を繰り返し今に至り、現実的なウィズコロナ社会になると考えます。そこで私は知事に、その社会設計について提言しました。

 ウィズコロナとは、コロナとの共存を受け入れ、リスクを容認する社会。それには、年齢・世代、基礎疾患等々、人々のタイプやプロフィール、職場や生活の環境ごとのリスクの傾向や大きさを知ることが肝要。

 人は本来、集団で共同生活をする動物であり、健全な生活には人と人との触れ合いが必要です。しかし、マスクの着用、ワクチンの接種、イベントや宴会の開催など、数々の場面で是非・賛否の分断が生じました。

 多様性とは、お互い同士を尊重し容認すること。今後は、分断させず多様性ある社会にしなければなりません。そのための社会設計が求められます。そして、社会構築のための明確な設計思想が重要になります。

悪影響も検証せよ


それには、損失=悪影響も大きくなったこれまでの対策・対応が、必要以上に不安を煽り、闇雲に人々を怖がらせなかったか?高齢者を閉じ込め孤立させ、体力低下等に影響させなかったか?未来を背負う若者たちへ負担を掛け、割り喰わせてこなかったか?子供たちの発達・発育に対しては、ダメージを最小限に出来たのか?そして、財政出動に過不足はなかったか?など、これらを振り返り、各方面での対策を検証し、評価する必要性を訴えました。

 その検証・評価に基づいた設計思想を明確にし、コロナ社会を構築しないことには、バラマキと増税を繰り返すことになりかねませんから。