リスクと正しく向き合う教育を
まん延防止措置の延長で臨時招集の文教常任委員会で質疑しました。
腑に落ちないのは、図書館・美術館・博物館などの社会教育施設における入場規制。これらの施設は、静かに振る舞い行動することが基本。ましてこれまで、これらを起点とした感染拡大の事実は無いとのこと。
これら施設を所管するのは教育委員会。子供たちを預かる県教委として、子供たちの育ちの上で「リスクゼロを求め、何でもかんでも駄目」となれば、些細なリスクを徹底的に避けまくるような、こぢんまりとした人間に育ってしまうのでは、と教育方針を憂慮し質問。対する県教委からの答弁は、論点をはぐらかしたもの。そのずれた解答に私は、規制は「大人の都合」であり「ポジティブな事例とネガティブな事例とを区別し、子供たちの行動範囲と育ちの可能性を最大限に広げるべき」と訴えました。
危機こそ絶好の機会
また、修学旅行についても、子供たちのためには出来る限り実施すべきと言及。そのためには、どうすれば実施可能なのか、を追求するプロセスが大事。この有事の修学旅行をゼロベースで創り出すのがテーマであり、行き先は遠距離でなくてもいいし、グループもクラス単位よりも小さい単位でもいいのです。
実施の可否の主体は、あくまでも生徒たち。感染リスクを最小限にする方法を、生徒を交えて一緒に検討すること。企画からリスク管理、そして旅行会社との打ち合わせも生徒に参加させること。その経験が子供たちの創造力とリスク管理能力を高める、絶好の機会と捉え、トライを検討すべきと求めました。