わいせつ教員から子供たちを守れ

神奈川県議会議員 北井 戸塚区

 本県でも、教職員によるわいせつ事案は、毎年一定程度発生しています。県教委では「わいせつ事案防止対策有識者会議」を設置。再発防止に向け具体的な方策を検討したと報告されました。

 しかし、その内容はセレモニー的な建前論の羅列。県教委は、教職員に対し「倫理意識の向上・法令遵守意識の啓発」や「子供への深刻な影響の理解」を徹底させる、としていますが、そんなことを理解しない教員などいるわけがありません。

 わいせつ事案の原因は「教職員の性癖等の個人の資質」との報告でしたが、性癖や欲望は誰にでもあるもの。ただし、理性が欲望=衝動を抑えるために、社会秩序は保たれています。教職員の「欲望が理性を超える」というのは、ある種の病的なものとして捉えるべきです。そして、衝動を抑えられない心の闇をつくった原因を明らかにすることで初めて、対策が講じられるのです。

本音で議論せよ

 また病的な者はなぜ、未成年の女子生徒を自らの「対象」として位置付けてしまうのかなど、これまでタブー視されてきたようなことも含め、本当に「本音の議論」が出来ているのかを議会で問いただしました。しかし県教委の答弁は曖昧なもの。ともかく、建前論では解決策は見いだせず、子供たちを守ることは出来ないと訴えました。

 一方で、児童・生徒の安全基地としての機能を失くすような教職員との「個別の指導や教育相談への制限」や「SNS等の一律的な利用禁止」など短絡的な県教委の対策では、子供たちを守る手段を失い、担任教諭の職務放棄になりかねません。代案を求めました。