「現地現場主義」居ても立ってもいられず熊本へ

「現地現場主義」居ても立ってもいられず熊本へ

このたびの熊本地震で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。また、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

4月14日の大地震発生後も余震が続き、現地では不安な日々が続いております。私は4月26日に熊本に入り、被災地に必要な物資をお届けしながら情報収集を行いました。この5年間の東北での活動を継続させ役立てたいと考えたからです。

被災地の厳しい現実

残念なことに、現地ではやはり周辺警備に手が回らず、空き巣被害が横行しました。有事の際に立ち上げる、地域住民らによる自警組織を拡充する必要性を再確認しました。給水体制の課題も東北と共通です。行政が設置する給水所から、遠くまで徒歩で水を運ぶことは大変な作業です。

避難所数も十分ではありません。また、テレビ等で報道される地域に支援物資やボランティアが集中する傾向がとても顕著です。

私は、戸塚の皆さんからお預かりした支援金でエアマット等を購入し、阿蘇市狩尾地区に搬入しました。その地域には地震発生から10日以上経っても行政が入らず、多くの人々が農業用のビニールハウスで寝泊まりしています。そのため、湿気対策でエアマット等が必要だったのです。

一日も早い復旧を願いますが、「今、その時」の安心・安全には、まず被災直後に発生する、さまざまな事案の対策が大事なのです。

これらのことを翌27日には、県副知事と安全防災局・担当部長に報告しました。

リアルな提言を実現させる

さて、時間は遡りますが、私は昨年、県議会で災害対策を重点的に提言して参りました。例えば【1】災害発生時の治安悪化対策=女性と財産を守る準備【2】現実的な応急給水体制の強化【3】不足する恐れのある避難所の拡大策【4】大規模建築物等の耐震化支援=天井崩落予防対策――などです。

私の提言に対し昨年の決算特別委員会で安全防災局から、あらためて内容を検討する旨の答弁があり、今年度は対策強化の実現を目指した取組みに入ります。

生命・女性・財産を守る

私は、東日本大震災同様、熊本地震の被災現場に自ら入り、状況をこの目で見て、微力ですがお手伝いもさせていただきながら勉強する手法をとります。そして、生命・女性・財産を守るため、これからも「現地現場主義」で大規模災害への備えを固めてまいります。

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