魚道の効果、柏尾川水系のアユが激増
魚道の効果、柏尾川水系のアユが激増
先月末、私は横浜市・環境創造局の「業務研究改善事例発表会」に出席。横浜市が調査した柏尾川水系上流部の阿久和川と平戸永谷川で「アユの個体数」が激増した、との報告を受けました。その要因は、昨年秋にブリヂストン横浜工場横に設置された「魚道」の効果と推測されるとのこと。
これは、本年2月のタウンニュース戸塚版でご報告した通り、H27年の環境農政常任委員会で『アユ漁が出来る都市河川に』をテーマにした質疑内容を県政報告したところ、地元から「ならば魚道を設置せよ」とのご指摘を受け、神奈川県の河川課へ依頼し設置されたもの。こんなに早く効果が出て、私も嬉しく思いますが、まだアユ漁へのハードルは高いです。
生育状況が課題
アユの個体数は増えているものの、アユの生育状況が悪いのです。今秋の柏尾川水系の調査では10cm程度のアユが確認されていますが、他の多くの河川では18cm程度まで生育しています。その原因は、アユの餌となる「コケ」が付きやすい大きさの「ごろた石」が、この水系に少ないこと。
しからば単純に、河床に石を敷けばいい、というものでもありません。河川整備は、従来の自然環境を維持する大原則があります。同時に、治水対策・水害防止の整備も重要。やたらと川底をいじれないのです。
そこで神奈川県には、コケの付きやすい河床保護ブロックの選定など、生育力アップへの研究を進めるよう求めております。
今後も、本流の境川や宇田川・舞岡川・名瀬川など区内河川の生物多様性向上も目指します。また皆様からのご意見もお待ち申し上げます。
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