歩行者に優しい街づくりを

歩行者に優しい街づくりを

 高齢者や足腰の弱い方、子育て中の方が、気軽に外出できる道路環境の整備は重要です。それゆえ、街のいたるところにベンチを設置すべきと、私は県に要請し続けてきました。4年前、知事からは「道路へのベンチ設置を条例のガイドラインへ位置づけるため、市町村や関係機関と調整し検討する」という旨の答弁を得ています。

 その後も、担当課から「関係団体などの意見も聞きながら、県庁内の連携を図り、ベンチの設置について検討する」、2年前には「高齢者や障害者などの関係団体からの意見を丁寧に伺い、検討を進める」と、前向きな報告を受けてきました。

 そして、いよいよ各関係団体との協議に入る段階になった時、コロナ禍が発生。この2年近くの間、すべてがストップしてしまいました。

協議再開に向け

 しかし県は、ようやくガイドラインの見直し作業を再開するとのこと。そこでこの秋の議会では、来年3月施行の「かながわ交通計画の改定」に併せて、交通手段の原点である「徒歩」について、再度質疑しました。

 私の質問に対し、県の交通企画課長は「徒歩は、交通の中で最も基本的かつ重要な移動手段」そして「道路上に休憩する場所も重要」との認識を示すとともに「高齢者の利用が多い駅や病院などの公共施設周辺の歩道の幅員が広い道路で、地元の合意形成が図られる箇所は、引き続きベンチの設置を検討する」と答えてくれました。

 道路行政においては神奈川県が日本一、歩行者=人に優しいと言われるようなベンチ設置の基準策定と道路整備を、粘り強く求めていきます。

ベンチに関して-北井の実体験からの政策